黒いダイヤモンド!?
皆さんこんにちは!
久しぶりの投稿ですが、まずはこの写真をご覧ください。
つぶやきのタイトルとこの写真を見ただけで、分かる方はかなりのマニアですね。
ちなみに食べ物ではありませんよ。
これは菌糸ビンといってクヌギやブナのオガ屑とオオヒラタケ等の菌を植え付けて、ビン全体に菌が回っている状態です。キノコの菌糸がオガ屑の成分を分解させて幼虫が食べやすい状態にしています。
写真中央部に白い幼虫が見えていますね。これがオオクワガタの幼虫です。
ここから約2~3ヶ月かけてビンの中のオガ屑を食べていきます。
6割から7割程度食べ終わると、新しい菌糸ビンに移し替えて様子をみます。
写し替えた日時や体重を記載して成長ペースを見極めています。
中には菌に負けてしまう幼虫や成虫になっても羽が閉じない羽化不全となる個体も出ます。
幼虫から蛹になり完全体になるまで2年程度が必要となるので、時間もコストも掛かりますね。
菌糸ビンを使う育成方法が一般的になり、大型化に成功しています。
約2年間飼育したオオクワガタが以下の写真です。
兵庫県阿古谷産・極太血統で、全長7.3cmと大きい方です。
現在公式に記録されているオスの記録は、9.3㎝だそうです(デカい!)
優良産地は、阿古谷(兵庫)・能勢(大阪)・信玄(富山)など各地で採集された個体が累代飼育されており、全国各地で購入することができます。とにかく産地や血統が第一でまさにブランド化しています。
90年代には、野生種が1ペア100万円以上で販売されていた事もあります。
近年は飼育方法の確立により種として絶滅する事はありませんが、野生種は乱獲や森林伐採が影響して絶滅危惧種に指定されています。
私が子供の頃は野生種のみなので、姿を見ることもありませんでしたが、現在はペットショップや道の駅で普通に販売されています。5、6センチのサイズだとペアで2千円程度で販売されています。
写真の様に手のひらに乗せても嫌がることなく、大変温和な性格が特徴です。攻撃性の強いヒラタクワガタなどは対照的な性格です。当たり前ですが夜行性なので、寝室ではうるさくて飼育できないと思います。
機会があれば成長記録をお知らせします。